葬儀の疑問をお葬式のプロに聞いてみませんか?
- NHK「ガイアの夜明け」など多数テレビで紹介
- 無印良品、星野リゾートに並び、葬儀業界で初めてハイサービス日本300選を受賞
終活トラブルのひとつは、本人と家族の考え方のズレ
NHKの情報番組「助けて!きわめびと」(2016年11月19日放送)では、番組のテーマに終活が取り上げられました。タイトルは「明るい終活でハッピーエンディング」です。
いざ終活を行おうとすると、終活を行う本人は「こうしたい」という想いが強く、家族に相談せずに葬儀やお墓について決めてしまいがちです。
番組でも、終活を行う本人と、家族との考え方にズレがあり、トラブルに発展するケースが紹介されました。
終活でトラブルに発展するケースとは、どのようなものでしょうか。
終活トラブルは、お葬式や供養など様々
「助けて!きわめびと」では、本人と家族の考え方にズレがあったケースとして、以下のような例を挙げています。
お葬式
本人…僧侶を呼ばず、お経をあげない無宗教葬にしたい
家族…弔うためにお経は必要
供養
本人…海に散骨してほしい
家族…先祖代々のお墓に納骨するのが当然
参列者への声かけ
本人…友人にも参列してほしい
家族…交友関係が分からないので呼ぶに呼べない
一つ屋根の下で、毎日暮らす家族であっても、終活の考え方にズレが生まれることがあります。大きな原因は、終活を行う本人の考え方や行いにあります。
終活がうまくいかない理由は、本人の「独りよがり」
「助けて!きわめびと」では、終活を行う夫と、終活に無関心な妻が登場。妻から終活のサポートが受けられない夫の問題点を明らかにしました。
その問題点とは、「独りよがり」。夫は営業マンとして活躍し、取締役にもなった方でした。一方、家庭では独りよがりの振る舞いが目についたと、妻は振り返ります。
夫の終活も独りよがりのもので、妻の共感を得られるものではありませんでした。番組では独りよがりを解決する方法のひとつとして、1.5人称の考え方を紹介しました。自分の要望を家族に押し付けるのではなく、まずは残される家族のことを思って終活するという考え方です。
納棺体験やプチ生前葬で、脱「独りよがり」
「助けて!きわめびと」では、1.5人称の考え方で終活を行うために、終活のエキスパートが夫をサポートしました。サポートのひとつとして、用意したのが納棺体験です。棺に入って死をリアルに感じることで、家族にやり残したことを夫に思い起こしてもらうことが狙いです。
終活のエキスパートがもうひとつ用意したのが、プチ生前葬です。「今までの自分は亡くなり、生まれ変わって独りよがりを改める」という決意のもと、1年後、2年後、3年後と、これからの人生で自身がどう変わっていくのか、妻に伝えるという企画です。
プチ生前葬で夫は、「妻の話をさえぎって、自分の話を始めない」といった具体的な決意を述べています。夫の決意を聞いた妻は、「今までのことは忘れます」と答え、夫婦でともに行う終活の第一歩を踏み出しました。
エンディングノートをコミュニケーションのきっかけに
「助けて!きわめびと」で紹介された夫の終活に、妻は無関心だった理由はふたつあります。
理由のひとつは、本人の考え方にあります。「独りよがり」を積み重ねてきた夫に、不満を感じていた妻が終活に無関心なのも頷けます。
もうひとつは、夫の「独りよがり」による、家族とのコミュニケーション不足です。本人がどんな想いで終活を行っているのか本音で語り合わなければ、家族の共感も得られません。
自分のことだけでなく、残された家族のことも思い、エンディングノートを書き進めてみると、家族にやり残したことが自然と言葉になります。
納棺体験やプチ生前葬だけでなく、元気なうちにエンディングノートをきっかけに家族と本音で話し合うことも、明るい終活の第一歩と言えるのではないでしょうか。