オーダーメイド葬儀とは、故人様の人生やお人柄をかたちにしたお葬式
フジテレビの情報番組「ノンストップ!」(2016年8月30日放送)で、「オーダーメイド葬儀」として、お葬式のむすびすの葬儀が紹介されました。
皆さんは「オーダーメイド葬儀」とは、どんなものかご存知ですか?
茶道の師範を務め、茶道の魅力を広められたおばあ様の想いを受け継ぎ、葬儀会場でお茶会を開かれた家族。
登山がご趣味だったお母様を偲ぶ場に、お母様が撮影された山々の写真をパネルにしてご用意された家族。
お父様がお好きだった競馬を旅立った先でも楽しんでもらおうと、競馬場を花で形作った祭壇を用意された家族。
このように、故人のお考えや、家族の想いを尊重した、オーダーメイド葬儀が増えています。
オーダーメイド葬儀が増えている2つの理由
オーダーメイド葬儀が増えている理由のひとつは、親族やごく近しい友人だけでお別れをする家族葬が増えているからです。
従来の葬儀は、親族や友人以外にも、故人様とご縁のあった近所の方や仕事関係の方も呼んで見送ることが一般的でした。そのため、家族は世間体を重視し、葬儀の内容が一般的な枠からはみ出すことは、あまり好まれませんでした。
一方、親族や近しい友人だけでお別れをする家族葬は、葬儀の価値観も多様化していることもあり、世間体を気にせず、家族の考えや想いをかたちにしやすくなります。
お葬式のむすびすがお手伝いする葬儀のうち、この家族葬が6割を占めていることもあり、オーダーメイド葬儀が増えているのです。
オーダーメイド葬儀が増えているもうひとつの理由は、インターネットで葬儀に関する情報が普及したことです。
インターネットで、葬儀の費用だけでなく、家族のお考えや想いに合った葬儀の事例を見つけることができるようになったからです。
高齢化の進行と少子化、地縁・血縁の希薄化などを背景に、近所や仕事関係の方を呼ぶ一般的な葬儀のスタイルは減りつつあります。
一方で、親族や近しい友人でお別れをする家族葬が増え、それに伴い、オーダーメイド葬儀も増えていくと考えらます。
オーダーメイド葬儀の特徴と注意すべきポイント
葬儀とは別に、お別れ会を行われる方も増えているといいます。
お別れ会とは、家族葬を終えた後、日を改めて生前にご縁のあった多くの方を呼んで故人を偲ぶものです。火葬を終えた後に行われるので、骨葬とも呼ばれます。
お別れ会の特長は、葬儀に比べて会場を比較的自由に選べることです。遺体のままではお入りいただけないホテルやレストランなども会場に選ぶことができます。
また、宗教儀礼がないため、故人の人生を振り返る映像をみんなで鑑賞したり、食事をしながら故人の思い出を振り返ったりと、家族の考えに合わせて内容を自由に構成できます。
お別れ会は内容を自由に構成できる分、依頼する葬儀社のプランニングが重要になります。葬儀社を実績だけで選ぶのではなく、お別れ会の提案内容を確認した上で、依頼しましょう。
また、オーダーメイド葬儀を行うには、故人のお考えや家族の想いも大切ですが、予算も重要なポイントです。複数の葬儀社に提案だけでなく、見積もりを依頼した上で、依頼する葬儀社を絞り込みましょう。