お通夜や葬儀に参列したとき、どのように焼香するか迷われたことはありませんか? 多くの方は、自分の直前に焼香される方を見て、それと同じようにしていると思います。けれどタイミングによっては、自分一人で焼香することもあります。こうしたとき困らないように、最低限の作法は知っておきましょう。
焼香の作法
仏式のお通夜、葬儀では焼香をして故人の死を悼み、お別れをします。焼香には座って行う座礼(ざれい)と、立って行う立礼(りつれい)、式場によっては自分の席に着いたまま行う回し焼香をすることもあります。
焼香の回数は宗派によって異なりますが、特に指示がなければ自分の信仰する宗派の作法で行ってもかまいません。
葬儀式場では、葬儀社のスタッフが焼香のやり方やタイミングなどを指示してくれるので、それに従いましょう。
①祭壇の手前まで進んで、遺影に一礼し、香炉の前に進む
②親指、人さし指、中指で抹香(粒状の香)を少量つまみ、押し頂く
③抹香をそっと置くようにして香炉にくべる。回数は宗派によって異なりますが、参列者が多いようなら1回でかまいません
④合掌する
⑤香炉の前から一歩下がり、僧侶と遺族に一礼して去る
お悔やみのNGワード
お通夜や葬儀の受付の際や、遺族へお悔やみの言葉を述べるときは、一般的に短めにするのがよいとされています。
「この度はご愁傷様でした」「心よりお悔やみ申し上げます」と、心を込めて伝えます。
お悔やみの場では「死」などの忌み言葉、「ますます」や「くれぐれも」などの重ね言葉は不適切とされていますが、それよりも控えるべきは、故人の死因に関するものです。遺族が触れられたくない場合もあるので、聞くことは避けましょう。
今回はお通夜や葬儀・告別式に参列した際の焼香のしかたやお悔やみの伝え方についてご紹介しました。
その他のマナーについて知りたい方は下記をご確認ください。