デジタル遺品とは、故人が残していったスマートフォンやパソコンなどのデジタル機器、インターネットバンキングの口座、Facebookなどソーシャルネットワークサービスのアカウントのことです。
一般社団法人デジタル遺品研究会ルクシーの古田雄介理事によると、こうしたデジタル遺品は近年存在感を増しているといいます。
終活の一環として、エンディングノートにIDやパスワードを書き記している方もいます。しかし、エンディングノートを書き記す方はわずかであり、事故など突然亡くなった場合は、誰にも伝わっていないケースが多く見られます。
そのため、残された家族は、パスワードが分からず、アクセスできないため、スマートフォンから画像を取り出したり、インターネットバンキングの口座から引き落としができなかったり、Facebookを閉鎖できないといった状況に陥ります。
「業界標準の対応方法が確立していないため、各サービスの利用規約によって、対応に大きな差があるのが現状です」(古田理事)
デジタル遺品を専門に研究するルクシーでは、家族から寄せられた様々な相談に対応し、有料で調査も行っています。
今回は、よくある相談の中から、故人のiPhoneが開けなくなった場合の対応についてご紹介します。
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iPhoneと連携設定されているサービスを見つける
まず、パスコード入力でロックを解除することは止めましょう。iPhoneは10回連続でパスコード入力を誤ると、操作不能に陥ったり、初期化されるからです。
iPhoneが開けなくなった場合、対応方法は2つあります。ひとつは、iPhoneと連携の設定がされているサービスを見つけることです。
故人が使用していたパソコンがあれば、iPhoneとの連携設定(共通のApple IDでのログイン状態)が保たれている可能性があります。
iPhoneを接続し、連携ソフト「iTunes」で認識されるか確かめてください。
認識されている場合は、iTunesのiPhone関連ページで「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れてバックアップを実行します。
その後、iPhoneを初期化、バックアップを復元するという手順を踏めば、パスコードロックが外れた状態で使えるようになります。
ただし、復旧過程でトラブルが発生する危険があるので、注意が必要です。
iPhoneを接続して連携ソフトの「iTunes」で認識されなかった場合は、Apple IDとそのパスワードを入力する必要があります。
パソコンがない場合は、別途パソコンを用意して、iTunesをインストールしたうえで、故人のApple IDでログインしてみましょう。
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Apple IDをメールアドレスから探り当てる
Apple IDはiPhoneやiTunesを使っている方に割り振られるもので、その方が普段使っているメールアドレスを登録しているケースが多く見られます。
iPhoneの契約書類などにApple IDの記載がなくても、家族や友人とやりとりしたメールから、Apple IDの候補を探すことが可能です。
対応するパスワードは、Apple IDのアカウント管理ページにある「パスワードをお忘れですか?」機能を使って探り当てることもできます。
Apple IDとパスワードが確定したら、iTunesで暗号化バックアップを選択した後、端末の初期化と復元を行うことで、復旧できます。
デジタル遺品研究会ルクシーでは、様々な相談に応えています。デジタル遺品でお困りの方は、相談してはいかがでしょうか。