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きゃりーぱみゅぱみゅの葬儀スタイルとは?

2016年6月12日、芸能事務所「芸映」の青木伸樹(あおき・のぶむら)会長が89歳で死去しました。お通夜が16日、東京・世田谷の勝国寺青龍殿で行われ、所属タレントの西村知美さんなど、約1000人の方が参列しました。

浅田美代子さんや西城秀樹さんなど、数々のスターを発掘してきた青木会長の通夜ということもあり、参列者も非常に豪華な顔ぶれが並びました。

その中には、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんの姿も。デビュー前から支えてもらったというきゃりーさんは、「海外でも活動していけるアーティストになれるように頑張りたい。見守っていてください」と天国の青木さんにメッセージを送りました。

お通夜に参列したきゃりーさんの服装は、黒の喪服にナチュラルメイクという一般的なご葬儀のスタイルでした。きゃりーさんの普段のファッションといえば、派手な原宿系というイメージ。そのイメージがあっただけに、きゃりーさんは、取材した記者からは「意外としっかりしている」と称賛されたそうです。
きゃりーぱみゅぱみゅのご葬儀の服装が称賛された理由とは?

元モー娘。辻のファッションが批判された理由

2010年に元モーニング娘。の辻希美さんは、同じメンバーだった後藤真希さんの母親のご葬儀に参列した際、黒のリボンに膝上のミニスカート、濃いアイメイクという格好で参列しました。あまりの非常識なファッションに、世間からはバッシングを受けました。

そのこともあって、今回きゃりーさんは評価を受けました。きゃりーさんが辻さんのことを意識していたかは不明ですが、前例があっただけに、今回はきゃりーさんの常識が際立ちました。

芸能人は自身のキャラクターがあるため、葬儀の際の服装も悩むところだと思います。

過去には、さかなクンが水木しげるさんのお別れ会に参列した際、トレードマークである魚の帽子を被っていたことで、話題になりました。

大切なのは、故人様のことを想う気持ちです。だからといって、ご葬儀に参列する際の服装は、自分の好みだけで決められるものではありません。

きゃりーぱみゅぱみゅのご葬儀の服装が称賛された理由とは?

正式な葬儀スタイルとは?

芸能人でなくても、冠婚葬祭の服装選びは難しいものです。特に若い女性は、経験が少ないため、悩む方も多いと思います。そこで、喪服を着る際の一般的な注意点を紹介します。

お通夜から葬儀・告別式までは、喪服が基本になります。喪服にも正喪服と準喪服、略喪服があり、親族の方々よりも格が上がらないように、参列者は準喪服や略喪服を着ることになります。

男性の場合
・上下黒のブラックスーツ(シングル、ダブルどちらでも可)
・ワイシャツは白
・ネクタイ、靴下、靴は黒

女性の場合
・黒のフォーマルスーツかワンピースで、長袖が原則
・スカートはひざ下丈
・肌を出さないことが基本ですが、七分丈・半袖など、季節に合わせて選ぶこともできます
・ストッキングは黒。冬場の寒い時期は黒の無地タイツも使えます

注意すべきことのひとつとして、ご逝去された直後に行われる仮通夜に参列する際の服装があります。仮通夜に喪服を着て行くと、「不幸を予期していた」と思われるので、濃いネイビーやグレーのダークスーツなど、地味な服装であればよいとされています。

お通夜も、告別式の前日に「取り急ぎ駆けつける」という意味合いが残っていますが、あまりに急でなければ、最近は黒の喪服を着ていくのが一般的です。

冬場にコートを着ても良いですが、コートの材質は毛皮や革などの革製のものはやめましょう。毛皮や革は殺生をイメージさせるので、タブーとされているからです。

きゃりーぱみゅぱみゅのご葬儀の服装が称賛された理由とは?

小物類についても注意が必要

服装以外に、身に付けるアクセサリーにも注意が必要です。しきたりやマナーにのっとって選びましょう。

男性の場合
ゴールドの時計やブレスレッドなどは外した方が無難です。原則的に結婚指輪以外のアクセサリーは身につけないほうがいいです。ネクタイピンも基本的には避けましょう。

女性の場合
濃いメーク、結婚指輪以外のアクセサリー、カラフルなネイルはよくありません。
ネックレスを付ける場合には、必ず一連のものをつけるようにしましょう。二連以上は、不幸が連なるという意味で、縁起が悪いとされています。

また、長い髪は黒いゴムなどで、シンプルにまとめておくとよいです。バッグは黒で金具がついていない、光沢素材でないもの、靴のヒールは高さ3センチから5センチ程度の低いものを選ぶようにしましょう。

きゃりーぱみゅぱみゅのご葬儀の服装が称賛された理由とは?

葬儀は、礼儀正しく地味な格好で

お通夜や葬儀・告別式の服装は、いざその状況になると慌ただしく、相談する時間がないことも考えられるので、事前に把握しておきましょう。喪服はレンタルもありますが、いざというときに間に合わない可能性もあるので、一式用意しておくことをお勧めします。

お通夜や葬儀・告別式は、あくまでも故人様を偲ぶ場であり、それにふさわしい服装が求められます。きゃりーぱみゅぱみゅさんのように、マナーやしきたりを踏まえた服装で偲ぶことが、故人様へのお気持ちが最も伝わるのではないでしょうか。

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