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葬儀や法要、お墓参りに持参する数珠の意味は? 正式な持ち方、使い方、選び方を解説

仏教では合掌するとき数珠(念珠、誦珠)を用います。数珠は葬儀や法要、墓参りといった仏事に欠かせない身近な仏具のひとつです。それだけに葬儀に参列して焼香をするとき、自分は正しく数珠を扱えているか気掛かりなこともあるはず。数珠の正式な持ち方、使うに際しての基本マナー、選び方まで解説します。

仏教では合掌するとき数珠(念珠、誦珠)を用います。
数珠は葬儀や法要、墓参りといった仏事に欠かせない身近な仏具のひとつです。
それだけに葬儀に参列して焼香をするとき、自分は正しく数珠を扱えているか気掛かりなこともあるはず。
数珠の正式な持ち方、使うに際しての基本マナー、選び方まで解説します。

第一章 葬儀や法要、お墓参りに欠かせない数珠とは?

葬儀や法要に持参する「数珠(じゅず)」は、小さな珠に糸を通して輪にした仏具で、「念珠(ねんじゅ)」「誦珠(ずず)」とも呼ばれます。
仏教では、仏を拝むとき数珠をかけて合掌するのが正式とされており、本来は珠を使って念仏を唱えた回数を数えるために用いられます。
数珠は珠の数や素材、各宗派による違い、男女別などたくさんの種類があるので、自身に最適なものを選びましょう。

第二章 数珠の種類

数珠の珠は人間の煩悩と同じ108個を基本として、1/2の54個、1/3の36個、1/4の27個、1/6の18個など様々なサイズのものも作られています。
数珠は珠の数が多い「長数珠」、珠の数が少ない「一連数珠」。宗派ごとに珠の色や素材、房(ふさ)の数などに決まりがある「本式数珠(本連数珠)」、宗派を問わず使える「略式数珠(八宗用数珠・式片手数珠)」。男性用、女性用などさまざまな種類があります。
ひと昔前までは、先祖代々のお墓がある菩提寺の宗派に合わせた本式数珠を使うのが一般的でした。しかし、現代は珠の数や素材、色などに厳密なルールのない略式数珠が主流になり、特定の宗派を信仰していなくても数珠を持つことが一般的になっています。

第三章 数珠の選び方

家族間でも数珠は個人用ですので、貸し借りすることは避けましょう。
略式数珠は宗派を問わず使えるので、葬儀や法要に参列する際に便利です。
基本的には、略式数珠で問題ありませんが、男性用と女性用で珠の大きさや房の色が異なりますので、珠の素材や意味、見た目、手にした感触、価格などを考慮しながら自分の好みに合うものを選びましょう。
しかし日蓮宗では本式数珠を使うことが多いので、数珠を選ぶときは注意しましょう。
また、地方によっては数珠に関する独自のしきたりがあるので、葬儀に参列する前に葬儀社へ確認することをお勧めします。

通夜・葬儀における数珠の作法

家族葬などの葬儀や法要、お墓参りなどで数珠を使用する際は、略式数珠の持ち方は男女共通です。
会場に到着後、読経が始まる前までにカバンやポケットから取り出し、左手で房が下を向いた状態で持ちます。
焼香の際は左手に数珠をかけて、右手で焼香して合掌します。数珠は常に手に持ち、離席する際はバッグやポケットにしまいましょう。

【宗派別】 本式数珠の持ち方

宗派ごとに形や色が異なる本式数珠は、持ち方にもそれぞれ決まりがあります。

日蓮宗

●数珠を2輪に揃えた状態で8の字にねじって両手の中指にかけて合掌します。
●合掌の際は、右手甲側に房が2本、左手甲側に房が3本くるようにします。

浄土宗

●数珠を二重に揃えて、合掌した両手の親指にかけます。
●親玉を挟むように持ち、房は手前(自身側)に垂らします。

真言宗

●両手の中指に数珠の輪をかけて合掌します。
●房は右手甲側に2本、左手甲側に2本垂らします。

臨済宗・曹洞宗

●数珠を二重に揃えて、左手にかけて合掌します。
●曹洞宗の本式数珠には百八金環と呼ばれる輪がついています。

天台宗

●親玉を上にした数珠を二重に巻いて左手にかけます。
●房は手のひら側に入れて、親指の内側に垂らして合掌します。

浄土真宗(本願寺派)

●数珠を二重に揃えて巻き、合掌した両手にかけます。
●房は合わせた両手の甲側の下に垂らします。

真宗高田派

●数珠を二重に揃えて巻き、親玉を上にて合掌します。
●弟子玉のついた房を左手甲側に垂らす。房だけのものは右へ振り分けます。

第四章 数珠を使うときの4つの基本マナー

通夜、葬儀・告別式の参列者の多くが数珠を持って式に臨んでいます。
しかし、参列者の中には数珠を正しく扱えない人や、遺族への配慮に欠けるマナー違反も目につきます。
数珠を使う場面で最低限守るべきマナーについてご紹介します。

数珠の貸し借りはしない

数数珠は仏事に欠かせないものです。
しかし、たとえ親子兄弟であっても貸し借りをしないことが基本マナーです。
世間体を気にして借り物の数珠を持参するくらいなら、持たずに参列しても失礼になりません。
数珠は高価なものがよいというわけではありませんので、費用を気にせず自身の気に入ったものを1本持っておきましょう。
また、新社会人になったお祝いに数珠を贈る家庭も珍しくありません。

数珠を椅子やテーブルの上に置かない


仏教において数珠は信仰心を象徴する重要な仏具であり、仏様と浄土を持ち主とつなぐものだと考えられています。
数珠は葬儀の間は常に手に持っておきます。
席を離れる際は、椅子やテーブルの上に置きっぱなしにせず、必ずバッグやポケットに収納することがマナーです。

焼香の直前に数珠を取り出さない

仏式の葬儀や法要において、数珠は故人への哀悼と冥福を祈るために使います。
そのため、仏事の間は数珠を手に持っておくのが基本です。
焼香する直前になってバッグやポケットから数珠を取り出すことは故人や遺族に対して失礼にあたります。
式場に入ったら数珠を取り出し、式の間は左手で房が下を向いた状態で持ちます。焼香の際は左手に数珠をかけて、右手で抹香を押し戴いた後、合掌します。

ファッションの数珠を仏事に代用しない

お守りのパワーストーンや数珠型のブレスレットは愛用者が多いですが、仏事においては正式な数珠を持参することが重要です。
普段使いのアイテムは個人にとって意味深いものでも、仏具としての役割を果たす数珠の代わりにはなりません。
遺族や他の参列者に対する配慮を考えると、仏事に用いる専用の数珠を持ちましょう。

よくある質問

お葬式に参列するとき数珠は不可欠ですか?

仏教では合掌の際に数珠を使うことが一般的ですが、数珠を持参しなくても失礼にはあたりません。
特に仏教以外の宗教を信仰している方や、宗教を持たない方にとっては、数珠は必要のないものです。
他人から数珠を借りることや、ファッションやお守りとしての数珠を使用することは、マナー違反とされることがありますので、注意が必要です。

数珠はどこで買えばよいですか?

数珠は仏壇や仏具専門店、百貨店で購入できます。
最近ではインターネットの通販サイトでも手に入ります。急ぎの場合は100円均一ショップや駅ナカの小売店でも略式数珠を見つけることができますが、本式数珠については宗派ごとに形の決まりがあるため、仏事の知識を持った販売員のいる専門店での購入をお勧めします。

お葬式で数珠を出すタイミングを教えてください

数珠は仏事の間は手に持っておくのが基本です。
受付で記帳を終えた後、式場に入る前に左手で持っておきましょう。
焼香の直前にバッグやポケットから数珠を取り出すのはマナー違反ですので、心得ておきましょう。

お葬式で配慮すべきは数珠だけではありません

お通夜、ご葬儀・告別式の参列に際しては、数珠(念珠・誦珠)の作法は言うに及ばず、服装のマナー、香典の金額や包み方、ご遺族様への挨拶など配慮すべきことがいくつもあります。
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