知っておきたい!お葬式でのメイクマナー
メイク方法や化粧直しについても解説

お葬式に参列する際の「メイク」は、参列者が注意を払うべきポイントの1つです。どんなメイクをすればマナー違反にあたらないかお悩みの方に向けて、お葬式におけるメイクマナーの基本を紹介します。 また、避けるべきメイクアイテムや顔のパーツごとの詳しいメイク方法、メイク以外の身だしなみのポイントも解説いたします。

ノーメイクはNG!お葬式でおさえておきたいメイクの基本

お葬式に参列するときは、その場にふさわしいメイクをするように心がけましょう。
知っておくべきメイクの基本マナーは大きく2つです。

お葬式のメイクは片化粧がマナー

お葬式に参列する際は、「片化粧」と呼ばれる控えめなメイクをするのがマナーです。
片化粧とは、全体的に色味を薄く抑えて控えめに仕上げたメイクのことで、「薄化粧」と同じ意味を持ちます。
片化粧がマナーである理由は、お葬式においてメイクはおしゃれのためでなく、故人に対して敬意を表すものだからです。
そのため、おしゃれに見せる普段のメイクとは別物であると考える必要があります。
また、片化粧(薄化粧)とナチュラルメイクを混同している方も多いようですが、ナチュラルメイクはしっかりメイクしつつ、作り込んでいるように見せないメイクです。
対して片化粧は、メイク自体をそもそも控えめにし、薄く仕上げます。

まったく化粧しないのはマナー違反

お葬式はフォーマルな場であるため、ノーメイクで参列することはマナー違反です。
社会人としてのマナーに欠けるばかりでなく、故人や遺族に対して「哀悼と敬意の気持ちがない」と捉えられてしまうため、必ずメイクをして参列しましょう。
また、マスクで顔が隠れるからといってノーメイクで参列することも、故人への敬意が欠けているとみなされるためマナー違反です。片化粧と呼ばれる最低限のメイクをして、清潔感を意識した身だしなみに整えましょう。

葬儀に参列する人が知っておきたい! 葬儀全般のマナーの確認はこちら

お葬式で避けたい!3つのメイクアイテム

お葬式ではツヤやラメ感のあるものや、派手な色味のアイテムを使用したメイクは禁物です。
使用を控えるべきメイクアイテムについて紹介します。

ラメやグリッターなどの光沢感がでるアイテム

ラメやグリッター、ツヤ感が目立つアイテムは、光を反射して華やかさを強調するため、お葬式に参列するときは使用を避けます。
お葬式におけるメイクは、故人への哀悼と敬意を表す目的でするものなので、参列者がおしゃれに着飾る必要はありません。
とくに、ラメやグリッターの入ったアイシャドウやハイライト、ツヤ感を引き立てる化粧下地やファンデーションは使用しないようにしましょう。
片化粧は薄く・控えめであることが鉄則です。光を反射しにくいマットな質感のアイテムを使い、落ち着きのあるメイクを心がけましょう。

派手な色味のアイテム

ラメと同様に派手な色味で仕上げるメイクも、葬儀の場にはふさわしくありません。
原色系のアイシャドウやチークはもちろん、たとえ淡い色合いであっても赤やピンクなどの暖色系は血色感が出てしまい、慶事を連想させてしまいます。
片化粧には、ベージュや薄いブラウン系など肌に馴染みやすいベーシックで自然な色味のアイテムを選びましょう。
つけるときも濃く色づきすぎないようにし、薄づき・控えめになるように仕上げます。

目元を強調するアイテム

イラインやマスカラ、つけまつげなど目元を強調するメイクもお葬式の場では派手に見えてしまい、厳粛な雰囲気にそぐいません。
お葬式では、基本的にアイライナーやマスカラ、つけまつげなどは使わないようにしましょう。
どうしても使いたい場合や、全体のメイクのバランスが悪くなってしまう場合は、以下にご紹介する「パーツ別のメイク方法 」のやり方に沿って使いましょう。
派手さや華やかさを抑えた控えめなメイクにすることで、お葬式というフォーマルな場でも品位を保てます。

【パーツ別】お葬式にふさわしい具体的なメイクの方法

お葬式にふさわしいメイク方法を、ベースメイクやアイメイクなどパーツ別に紹介します。

【ベースメイク】ツヤ感を抑えてマットな仕上がりに

ベースメイクは、ツヤ感を抑えたマットな仕上がりが理想です。
ツヤ感が出にくくマットで落ち着いた印象に仕上がる、パウダータイプのファンデーションを使用するのがおすすめです。
v 手持ちのリキッドファンデーションを使う場合は、仕上げにパウダーを使いツヤ感を抑えましょう。
色味は自分の肌に合う自然な色を選びます。
クマやシミ、くすみなどをカバーしようとして厚塗りをすると、お葬式に適した片化粧とはいえません。
気になる部分はコンシーラーで薄くカバーをして、全体的に薄づきになるように仕上げます。
立体感を出すためのハイライトやシェーディング、透明感が出てしまうシマーなどの使用はNGです。
片化粧はおしゃれや華やかさを演出する必要はありません。
控えめで清潔感のあるベースメイクを心がけると、品格を保てます。

✔ポイント

・マットに仕上げる
・肌に合う自然な色味を使用する
・ハイライトやシェーディングは避ける

【アイメイク】ナチュラルカラーで控えめに

片化粧をするうえで、アイシャドウやアイライナー、マスカラは基本的に使用しないのがマナーです。
しかし、顔全体のバランスが不自然に見えてしまう場合もあるため、最低限のアイテムを使い、薄く・控えめに仕上げることを意識してメイクをしましょう。
アイシャドウは、ベージュや薄いブラウンといった肌馴染みのよいベーシックカラーを使います。
極端に立体感を出しすぎないよう、目元が薄く色づく程度にのせましょう。
パールやラメ入りのものは華やかに見えてお葬式にふさわしくないため、マットな質感のアイシャドウを選びます。
アイラインも基本的にはNGですが、まつ毛のすき間を埋める程度、目尻を少し延長する程度に抑えれば、目立ちにくいため問題ありません。
カジュアルに見えるカラータイプのアイライナーではなく、黒やブラウン系など肌に馴染みやすい色を選びましょう。
マスカラも基本的に使用しませんが、アイシャドウとアイラインだけで違和感がある場合は、長さやボリュームが出ないように気をつけて、軽く一度塗りにとどめて使います。
アイライナー、マスカラともに、涙でメイクが落ちないようにウォータープルーフタイプを選ぶことがおすすめです。

✔ポイント

・ベーシックな色味のアイシャドウで薄く・控えめに仕上げる
・基本的にアイラインやマスカラは使用しない

【リップ】派手な色は避け血色を抑える

片化粧では基本的に口紅は塗りません。
ただし、顔色が悪く見えてしまう場合は、ナチュラルなピンクやベージュ系のリップを選び、薄くぼかすように控えめに塗ります。
グロスなど光を反射してツヤ感が出るアイテムは、華やかさを強調するためお葬式には不釣り合いです。
光沢感の出にくいマットな質感のもので、唇の自然な色味を活かす色のリップが無難で、あくまでナチュラルに、控えめで落ち着いたリップメイクを心がけましょう。

✔ポイント

・唇の色味を活かす色を選ぶ
・薄くぼかして塗り、控えめなリップメイクにする

【眉毛】自然に整える程度

眉毛は、自眉を自然に整える程度で十分です。
太すぎたり細すぎたりすると、「おしゃれのためのメイク」に見えてしまい、お葬式の場では適しません。
不自然に感じさせることがないように、もとの眉毛の形を活かしながら、無駄な毛をカットして整えます。
色は髪色に合わせることが基本です。
ペンシルタイプのアイブロウは、輪郭がくっきりと出やすく濃いメイクに見えてしまいます。
薄くやわらかな印象に仕上げやすいパウダータイプのアイブロウを使って、ふんわりとした仕上がりにしましょう。

✔ポイント

・自眉を自然に整える程度にとどめる
・髪色に合わせた色にする

気をつけたい!お葬式におけるメイク以外の身だしなみのマナー

お葬式では、メイク以外にも髪型やネイルなどのマナーがあります。
知っておきたい身だしなみのマナーについて詳しく紹介します。

項目 ポイント
髪の毛・髪型 ・長い髪は耳より低い位置で後ろにひとつ結びをする
・短い場合は乱れを整えてから耳にかける
・前髪は目にかからないようにヘアピンで留める
・ヘアアクセサリーに光り物は使わない
ネイル ・ネイルは基本的に落とす
香水 ・つけない
・どうしても必要な場合のみ、無香料のデオドランドを使う

髪の毛・髪型

お葬式では、清潔感のある髪型に整えましょう。
結婚式などの祝いごとでは髪を耳より上の位置でまとめ、お葬式などの弔事では耳より下の位置でまとめるというマナーがあります。
女性も男性もマナーは同様です。
髪が長い場合は、耳よりも低い位置で後ろにひとつ結びをしてすっきりまとめましょう。
ひとつ結びだけでは毛先が乱れる場合は、そのままお団子スタイルにまとめる方法がおすすめです。
髪をまとめるときに使うヘアアクセサリーは、黒いヘアゴムや黒いヘアピンなどシンプルな黒色で統一します。
お葬式では基本的に髪飾りはNGなので注意しましょう。
ショートヘアの方であれば、くしで乱れをしっかりと整えてから耳にかけたりヘアピンでサイドを留めたりして仕上げます。
顔を隠してしまうほどの前髪もそのままにせず、サイドに分けてヘアピンで固定しましょう。

ネイル

お葬式に参列する際には、ネイルは基本的に落とします。 とくに、ラメやストーンがついた派手なネイルや、鮮やかなカラーのネイルは、「最低限の身だしなみで参列するべき」とされるお葬式にはNGです。 ネイルサロンに行く時間がない、自分ではどうしても落とせないという場合には、専用のマニキュアやネイルシールで隠す方法もあります。 また、黒い手袋を着用して手元を隠す方法もよいでしょう。

香水

香水もお葬式の場にふさわしくありません。 身だしなみの一環として使う人もいますが、香水は自分の気分を上げたりイメージアップのために使う嗜好品であるため、参列者が着飾る必要のないお葬式では使用を控えます。 自分では身だしなみの1つであると思っていても、お葬式に参列する周囲の人に不快感を与える可能性もあります。 どうしても必要な場合は、無香料のデオドラントを選びましょう。

服装やアクセサリーのマナーの確認はこちら

どうしたらよい?外出先から急に参列する場合の化粧直し

急に訃報の連絡が入り、外出先からお通夜やお葬式に参列する場合には、控えめな「片化粧」に直す必要があります。
時間がないときは、派手に見えるアイメイクやリップメイクなどをティッシュでやさしくおさえ、ラメや色味を調整するとよいでしょう。
このとき、擦るように拭くとメイクが崩れてしまうため、おさえる程度にとどめましょう。
また、ツヤ感のあるベースメイクをしているときは、上からマットなパウダーをつけると光沢を抑えられます。
手持ちの化粧品では対応できない場合には、コンビニやドラックストアで販売されているシート状のメイク直しを使用したり、ナチュラルカラーのメイクアイテムを購入したりしましょう。

お葬式のメイクに関するよくある質問

中高生もお葬式に参列する際、メイクする必要はある?
.ノーメイクで参列して問題ありません。
中学生や高校生など18歳未満の学生は、メイクをせずにお葬式に参列してOKです。
未成年でも大学生や社会人の方であれば、大人と同様に控えめな片化粧をして参列しましょう。
お葬式のメイクでチークは使ってもよい?
基本的には使用しません。
お葬式に参列する際のメイクでは、チークは基本的に使用しません。
チークは血色感を出し、健康的で華やかな印象に見せるので、お葬式にふさわしくないと考えられているからです。
ただし、あまりにも顔色が悪く見えてしまう場合、不健康そうに見える場合は、肌色に近いベージュ系のマットな質感のチークを薄くのせましょう。
ピンクやオレンジなどのチークは、明るくハツラツとした印象が目立ちやすいため控えたほうが無難です。
お葬式でマスクををつける場合でもメイクする必要はある?
マスクをつける場合でもメイクをしましょう。
マスクを着用すると顔の半分が隠れますが、ノーメイクでの参列はマナー違反です。
フォーマルな場でのノーメイクは、社会常識のない人とみなされます。きちんと片化粧をしてから、マスクを着用しましょう。

お葬式でのマナーを知り、ふさわしいメイクを心がけましょう

お葬式のときは、薄く控えめな「片化粧」をして参列することがマナーです。
ラメやツヤが出るものや鮮やかな色味のものは使わず、肌馴染みのよいベーシックなカラーで薄く仕上げましょう。
メイクとあわせて髪型やネイル、香水のマナーも正しく理解して、故人へ敬意の気持ちを表しましょう。
お葬式のむすびすは、『その人らしいお葬式』にこだわり、故人様とご遺族様のためのご葬儀をお手伝いしています。
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