ハンカチはお葬式 の必需品!選び方やマナーをわかりやすく解説

お葬式に参列するときは、ハンカチを持参することがマナーです。色や素材など、どのような点に注意して選べばよいかお困りの方に向けて、ハンカチの選び方のポイントやシチュエーション別のマナーをご紹介します。あわせてハンカチ以外にお葬式で必要な持ち物も解説します。

お葬式にハンカチは欠かせない

お葬式に参列する際、ハンカチは欠かせない持ち物の1つです。式の最中に涙を拭いたり、夏場であれば汗を拭いたりする際に欠かせません。
お葬式に参列する際の身だしなみとして忘れずに持参しましょう。
お葬式に持参するハンカチは、普段使いのものではなく、シンプルで控えめなデザインのものを選びます。
お葬式は故人と最期のお別れをするフォーマルな場であるため、故人との最後のお別れの場にふさわしいかどうかに留意してハンカチを選んでください。
小さな持ち物であるものの、ハンカチの選び方や使い方に大切な意味がこめられていることを知っておきましょう。

お葬式で使うハンカチを選ぶ4つのポイント

お葬式で使うハンカチは、以下4つのポイントを押さえて選びましょう。具体的な理由についてご説明します。

【色】白が基本

お葬式のハンカチの色は、清潔感のある白が最適です。
白のハンカチであれば、お葬式だけでなく結婚式など冠婚葬祭全般で使えます。
お葬式の場において不快な印象を与えることはないため安心です。
昨今のお葬式では、昔に比べてマナーに対する考え方が緩やかになり、黒やグレーなど落ち着いた色味の目立たないものであればよいとする意見もあります。
お葬式はフォーマルな場であることを意識して、ふさわしい色を選びましょう

❌NG例

・赤・黄色などの原色や派手な色
・ピンクやオレンジなどの暖色

【デザイン】シンプルかつ控えめなもの

お葬式に持参するハンカチは、柄や装飾が控えめなものを選ぶことがマナーです。
柄や装飾のない「無地」のハンカチを選ぶことをおすすめします。
普段使いのようなカジュアルな柄のハンカチや、派手な刺繍のついたハンカチはお葬式の場には適しません。
レースや光沢のある生地、花柄などのデザインは華美な印象を与えるためお葬式では避けましょう。
急なお葬式への参列で、白色の無地のハンカチが見あたらない場合は、目立たない細かな模様やワンポイントのシンプルな刺繍が施されたもので対応しましょう。

❌NG例

・レース
・花柄
・チェック柄
・華美なもの

【素材】木綿か麻が好ましい

お葬式で持つハンカチの素材は、木綿や麻が好ましいとされています。
木綿や麻は吸水性が高く、フォーマルな場にも適しています。
ただし、木綿や麻はシワになりやすい生地であるため、きちんとアイロンをかけて、きれいな状態に整えて持参しましょう。
絹は上質な素材として知られていますが、光沢があり華美な印象を与えるので、お葬式では避けたほうが無難です。
また、タオル生地のハンカチはカジュアルな印象に見えてしまうため、フォーマルな場であるお葬式では避けましょう。

❌NG例

・絹
・タオル生地

【サイズ】やや小さめだと使いやすい

お葬式のハンカチのサイズに厳密なマナーはありませんが、やや小さめのものをおすすめします。
シンプルで控えめな印象を与えられ、バッグやポケットにもしまいやすいです。
大きすぎるサイズは、喪服のポケットに入れたときに膨らんで身だしなみが崩れてしまう可能性があるため、一辺が25cm前後のハンカチを選ぶのがよいでしょう。

❌NG例

・大きすぎるサイズ

【シチュエーション別】お葬式におけるハンカチのマナー

お葬式でのハンカチのマナーを、男性、女性、季節などシチュエーション別に紹介します。

男性が持つ場合

男性はお葬式などフォーマルな場において、バッグを持たないことが多いようです。
ハンカチは喪服のズボンのポケットなどに仕舞いましょう。
ポケットに収まりやすい小さめのものを準備しておくとスマートに使用できます。
なお、ハンカチをポケットチーフのようにジャケットの胸ポケットへ入れるのはマナー違反です。
ハンカチとポケットチーフは別物であり、ポケットチーフはおしゃれを目的にするものであるため、お葬式の場に適しません。

女性が持つ場合

女性はお葬式に参列する際にバッグを持つため、ハンカチはバックに入れて持参します。
バッグに出し入れするときに音が気になる場面では、喪服のポケットに入れてもOKです。
和装の場合は、袂(たもと)に入れると出し入れしやすくなります。また、女性の場合、ハンカチにメイクの汚れがつくこともあるため、予備のハンカチを持っておくと安心です。
涙はハンカチで抑えるようにして使うと、メイクが崩れにくくなります。

お葬式で持つバッグの選び方・マナーはこちら

子どもが持つ場合

小さな子どもは基本的にハンカチを持たせる必要はありません。
ポケットからの出し入れに時間がかかったり、置き忘れてしまったりすることもあるため、小学生くらいまでのお子さんは、親が代わりにハンカチを持つことをおすすめします。
中学生ころになって自分でハンカチを持つ場合は、大人と同じ基準で選び、制服や喪服のポケットに入れておきます。
子どもが持つハンカチであっても、キャラクターや派手な柄は避け、できる限り控えめなデザインのものを用意しましょう

夏場のお葬式の場合

夏場のお葬式では汗をかきやすいため、予備のハンカチを用意しておくと安心です。
汗拭き用のハンカチはタオル生地のものを選び、式場内で持つハンカチは木綿や麻の素材のものを用意します。
汗を拭く際は、目立たないようにさりげなく使用しましょう。

お葬式の形式が違ってもハンカチは必須

最近ではお葬式の形式が多様化し、伝統的な仏式や神式、キリスト教式に加えて、無宗教葬儀(自由葬)もめずらしくありません。
一般葬から家族葬まで参列者の人数もさまざまですが、どのような形式のお葬式であっても、ハンカチを持参することは共通のマナーです。
お葬式は親交のあった故人と最後のお別れをする大切な場であり、故人の生涯を偲ぶ厳粛なセレモニーです。
ハンカチは涙を拭くだけでなく、礼儀を示す役割もあるため、故人への哀悼と経緯を表すためにも必ず持参しましょう。

一般葬とは?詳しくはこちら
家族葬とは?詳しくはこちら

お葬式でのハンカチ以外の持ち物

ハンカチ以外の準備物 選ぶポイントや注意点
服装 【男性】一般的な準喪服
・ダブルまたはシングルのブラックスーツ
・白無地のワイシャツ(レギュラーカラーまたはワイドカラー)
・光沢のない黒無地のネクタイ(ネクタイピンは不要)
・黒色の靴下
【女性】一般的な準喪服
・光沢のない黒の光沢がないスーツ・ワンピース・アンサンブル
・黒のストッキング(30デニール以下の厚手すぎないもの)
【男性】
光沢のない黒の靴(内羽根式・ストレートチップ)
【女性】
・光沢のない黒の布素材または合皮のパンプス
・ヒールは低め(3〜5cm程度)
アクセサリー ・結婚指輪のみOK
・女性:真珠またはブラックオニキスなどの一連ネックレス、イヤリング・ピアス(1粒デザインのみ)
数珠 ・仏式のお葬式に持参
・借り貸しはマナー違反
・略式数珠は宗派問わず使用できる
香典 ・新札は使わない
・香典袋に入れて表書きをする
・袱紗に包んで持参する
袱紗 ・紫・黒・グレー・紺など寒色系
財布 ・小さいサイズのもの
・シンプルで控えめのデザインにする

お葬式に参列する際には、ハンカチのほかにも持参するものがあります。
服装や靴は、漆黒に近い黒色のシンプルなものを選びます。
黒色の服装や靴を選ぶべき理由は、黒が東洋でも西洋でも「喪に服する」という意味を持つ色であると考えられているためです。
アクセサリーについては、基本的に結婚指輪以外のものは外します。
ただし女性の場合は、真珠やブラックオニキス、ジェットなど葬儀の正装として認められているアクセサリーの着用が可能です。
光沢がある宝石類は避け、シンプルな一連の真珠のネックレス、1粒のイヤリング・ピアスを選びます。
「不幸の重なり」を連想させる二連のネックレスや、2粒・揺れるデザインのイヤリングなどはマナー違反です。
また、数珠や香典、香典を包む袱紗、財布も必須です。
数珠は持ち主の分身と考えられているため、他人と貸し借りするのはタブーです。
香典は不幸を予期していた印象を与えないよう、新札ではなく古札にします。

お葬式に参列する際の服装のマナーの確認はこちら

お葬式で使用するハンカチに関するよくある質問

お葬式で使用できるハンカチはどこで買える?
.紳士・婦人服店のほか、インターネット通販やコンビニなどでも購入できます。
これから喪服や靴などお葬式に参列する際の服装を一式準備する場合は、紳士・婦人服店や百貨店などでハンカチも一緒に購入するとよいでしょう。販売スタッフに相談をしながら購入できます。 また、インターネットで「葬儀用ハンカチ」などと検索すると、簡単に見つけることができます。すぐに必要な場合は、コンビニや駅の売店、100円均一ショップ、大型スーツ専門店、ファストファッションストアなどでも購入できます。
お葬式のハンカチに100円均一の商品を使うのはマナー違反?
色や素材さえ押さえていれば、マナー違反にはあたりません。
慶弔両用のものや「お葬式に適したバッグの選び方のポイント5選 」で紹介した特徴に当てはまるバッグであれば、お葬式で使用しても問題ありません。
「慶弔両用」として販売されているフォーマルバッグであれば、結婚式・お葬式の両方のシーンで活用できます。
「冠婚葬祭用のバッグを一つ持っておきたい」と考える場合は、漆黒に近い黒色、金具や装飾がないなどの点をよく確認したうえで購入しましょう。
なお、慶弔両用のバッグを結婚式や披露宴に持って行く場合、装いによっては地味に見えてしまう可能性もあります。
そのときは、コサージュやリボン、スカーフなどを巻いてアレンジすると使い勝手が広がります。
ハンカチで涙を拭くときに、メイクを崩さないコツはある?
あふれた涙だけを優しく抑えるようにします。
お葬式では、色味の目立たない控えめなメイクがマナーですが、涙の拭き方によってはメイクがハンカチについてしまう可能性があります。
涙はこするように拭くのではなく、あふれた涙だけを優しく抑えるようにしましょう。
ハンカチで汗や涙を拭いても、崩れにくいメイクのコツはある?
.ウォータープルーフタイプの化粧品を使うことがおすすめです。
お葬式では、参列者はお洒落をしないことがマナーであるため、メイクも控えめにするのが基本です。
厚化粧にならないように心がけ、ベージュ系などナチュラルな色合いのアイテムでシンプルに仕上げましょう。
また、アイラインやマスカラは基本的に使用しませんが、どうしても使いたいときはウォータープルーフタイプのものを、ごく控えめに使用すると崩れにくくなります。
お葬式にふさわしいメイクのポイントについてはこちら
お葬式で使用するハンカチは結婚式でも使える?
.白無地のハンカチであれば、冠婚葬祭のどの場面でも使用できます。
お葬式では、白無地の装飾のないシンプルなハンカチを持つことがマナーです。
また結婚式でも、純粋さを象徴する白色が好まれます。
よって、白無地のシンプルなハンカチを準備していれば、結婚式でもお葬式でも使用できます。

お葬式にはマナーを心得たハンカチを持参しましょう

お葬式では、基本的に白無地で木綿や麻素材のシンプルなハンカチを使用します。
急な訃報を受けて準備を急ぐ場合は、コンビニや100円均一ショップでも購入できますが、いざというときに備えて、喪服と一緒に準備しておくと安心です。
ハンカチの正しいマナーを知り、お葬式に参列するようにしましょう。
お葬式のむすびすは、『その人らしいお葬式』にこだわり、故人様とご遺族様のためのお葬式をお手伝いしている葬儀社です。
事前のご相談からご葬儀後のサポートまで、すべて自社社員がご対応いたします。
故人様を偲び、残されたご家族の皆様が明日から前を向いて生きていけるようなサービスを届けることが私たちのモットーです。
郵送またはオンラインで資料請求していただけますので、お気軽にお問い合わせください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

地域から葬儀場を探す