お葬式で恥をかかない髪型とは?長さ・男女別の基本マナーとNG例

故人と最後のお別れをする葬儀の場では、マナーある身だしなみが求められます。 髪型もその1つであり、葬儀に参列するにふさわしい整え方を知ることが大切です。 どんな髪型に整えるとよいかお悩みの方に向けて、守るべき基本のマナーや男女別のセット方法、気をつけるべきNG例について解説します。

お葬式に参列するときの髪型で守るべき3つの基本マナー

性別や年齢に関わらず、お葬式の場で守るべき髪型の基本的なマナーは大きく3つあります。
いざというときに慌てないためにも、しっかりと把握しておきましょう。

清潔感を第一に考える

お葬式は故人と最後のお別れをする大切な儀式であり、深い悲しみの中にある遺族と接する場でもあります。
遺族の悲しみに配慮し、ほかの参列者の方に不快な思いをさせないためにも、清潔感のある髪型に整えることが不可欠です。
お葬式に参列する前に洗髪してきちんと髪をとかし、男性の場合は髭を剃っておきましょう。
寝癖がついたままの髪や乱れた状態の髪型では、だらしない印象を与えてしまい、厳粛な葬儀の場にふさわしくありません。
また、ヘアワックスやスプレーなど整髪料のつけすぎもNGです。
故人が主役のお葬式において、参列者が「華やかさ」や「おしゃれさ」を意識する必要はありません。
あくまでも自然で清潔感のある髪型に整えましょう。

派手な髪色や髪型は避ける

地毛が明るい髪色の場合を除いて、お葬式では金髪や茶髪などの派手な髪色ではなく、黒やダークブラウン系の控えめで落ち着いた髪色で参列しましょう。
また、結婚式などお祝いの席で見かける、編み込みスタイルやお団子のアップスタイル、ゆるく結んだポニーテールといった華やかな髪型も避けましょう。
お葬式の主役は故人であるため、見送る立場にある参列者が過度に明るい髪色や華やかすぎる髪型にすると、着飾っている印象を与えてしまう可能性があります。
ただし、お葬式は予期せぬタイミングで訃報を知ることが多いので、美容院に行く時間がない場合もあります。
そのため、近年では多少明るい髪色は問題ないとされる傾向にあります。
どうしても美容院に行く時間がなく、明るすぎる髪色をしている方は、ヘアスプレーを使って一時的にトーンダウンしておくと、遺族やほかの参列者に対して不快な印象を与えずに済みます。

髪をまとめる位置は耳より下にする

冠婚葬祭における髪型は、「耳より上は慶事、下は弔事」という言葉で表されます。
これは、結婚式などの祝いごとでは髪を耳より上の位置でまとめ、お葬式などの弔事では耳より下の位置でまとめるという意味です。
一見シンプルに見えるひとつ結びやシニヨンスタイルであっても、耳より上の位置でまとめてしまうと、お葬式にそぐわない髪型になります。
そのため髪が長い場合は、うなじあたりの耳より下の位置でまとめると、お葬式にふさわしい髪型に整えられます。

【女性編】お葬式での髪型のセット方法

女性の場合、お葬式に参列する際は具体的にどんな髪型に整えればよいのか、髪の長さ別でセット方法を紹介します。

ショートヘア

✔【ポイント】

・寝癖や乱れをくしでとかし、清潔感のある見た目に整える
・前髪やサイドの長い髪は、顔にかからないようにヘアピンで留める
・毛先のハネが目立つ場合は、整髪料を適量つけて毛流れを整える

ショートヘアやボブなど髪が短い場合は、寝癖を直してきちんと整えるだけでもきれいな見た目に仕上げられます。
より清潔感を演出したい場合は、毛先を内巻きにブローすることで落ち着いた上品な雰囲気に整えられます。
前髪やサイドの髪が長いと、焼香やお辞儀の際に邪魔になってしまうため、ヘアピンで顔にかからないように留めておくことをおすすめします。
また、パーマをかけていて髪がまとまりにくい場合は、毛先が跳ねないように整髪料を適量つけて、軽く固定しておきましょう。
このとき、整髪料をつけすぎるとベタベタとして清潔感のない印象に見えるため、つけすぎには注意です。

ミディアムヘア

✔【ポイント】

・耳より下の位置で後ろにひとつ結びをする
・華美なアレンジは避ける

髪を結べる長さのミディアムヘアであれば、耳よりも下の位置であるうなじ付近でひとつにまとめます。
この位置で結ぶことで、着飾った印象に見えにくく、フォーマルな場にふさわしい上品な髪型に整えられます。
髪を結ぶ際は黒のシンプルなヘアゴムを使用し、飾りのついたものやキラキラと光沢のある派手なヘアアクセサリーは控えるのがマナーです。
ボブに近い短めのミディアムヘアで、髪を後ろでひとつに結べない長さであれば、ショートヘアの整え方と同様に毛先のハネが気にならないよう毛流れをきちんと整えましょう。
サイドの髪が顔にかかってしまうと邪魔になるため、ヘアピンで留めておきます。
編み込みや三つ編みなど華美なアレンジはお葬式には不適切です。
一見シンプルに見える「ハーフアップ」も、結ぶ位置が耳より上になる場合が多いため避けましょう。

ロングヘア

✔【ポイント】

・耳より下の位置で後ろにひとつ結びをする
・よりコンパクトにまとめるなら「シニヨンヘア」にする
・華美なアレンジは避ける

ロングヘアの場合も、ミディアムヘアと同じように、黒いシンプルなヘアゴムを使ってうなじ付近でひとつに結びます。
髪が非常に長く、ひとつに結んでも毛先の乱れが気になる場合は、毛先をくるくると巻きつけるお団子スタイルの「シニヨンヘア」にしましょう。
ひとつで結ぶだけと比べて、よりコンパクトにまとめられ、葬儀の最中やお手伝いを頼まれた場合などでも髪が乱れにくくなります。
お葬式で参列者が着飾ることはマナーに反するため、ヘアゴムやヘアピンはシンプルな黒いもののみを使用し、華やかに見えるヘアアクセサリーは使わないようにしましょう。

【男性編】お葬式での髪型のセット方法

男性もお葬式に参列する際の髪型のマナーは、基本的に女性と同じです。髪の長さ別にセット方法をご紹介します。

短髪の場合

✔【ポイント】

・寝癖を整える
・明るすぎる髪色の場合、可能な限り落ち着いた黒色にする

髪が耳や顔にかからない短髪の方は、特別なヘアセットの必要はありません。
寝癖を直して毛流れを整え、清潔感のある状態にするだけで十分です。
整髪料は使いすぎるとカジュアルな印象に見えてしまうので、葬儀の場にふさわしくありません。
清潔な髪型に整えるための最低限の整髪料の使用にとどめ、ワックスやジェルで固めるスタイルは控えましょう。
金髪などハイトーンカラーの髪色の場合は、厳粛なお葬式の場にそぐわない印象を与えます。
時間がある場合は、可能な限り事前に黒や暗めの色に戻しておくことがおすすめです。

肩にかかる長さの場合

✔【ポイント】

・耳より下の位置で後ろにひとつ結びをする
・サイドの髪はヘアピンで顔にかからないように固定する

髪の毛が肩にかかる長さの場合は、耳より低い高さで、後ろにひとつ結びをします。
くしで髪全体の乱れを整えてから、目立ちにくいシンプルな黒いヘアゴムで結びましょう。
また、顔周りの髪が乱れてしまうと、清潔感に欠ける印象を与えます。
サイドの長い髪はヘアピンを使ってしっかり固定したり、ワックスやヘアスプレーなどの整髪剤を軽く使用したりして、清潔感のあるスタイルを維持してください。

前髪が長い場合

✔【ポイント】

・前髪を分けて顔にかからないようにする
・ワックスやヘアスプレーを軽く使用して乱れないように固定する

前髪が長い場合は、動いているうちに目や顔にかかってだらしない印象に見える可能性があります。
清潔感ある髪型にするために、七三分けや六四分けなどで前髪を整え、落ち着いたスタイルを意識しましょう。
分けた前髪が時間とともに崩れたり顔にかかったりしないよう、適量のワックスやヘアスプレーを使って固定しておくとよいでしょう。

【子ども編】お葬式での髪型のセット方法

✔【ポイント】

・寝癖や乱れをくしでとかし、清潔感のある見た目に整える
・外れにくくしっかりと固定できるヘアピンを使う

子どもの場合も大人と同じように、清潔感を第一に考えたヘアスタイルを心がけましょう。
女の子も男の子も、まずはくしで髪をとかし、寝癖や乱れのある箇所を整えます。
髪が長い場合は、耳より低い位置で後ろにひとつ結びをしたり、お団子ヘアにしたりして、シンプルにまとめましょう。
とくに小さなお子さまの場合、ヘアピンを気にして触ったり外したりしてしまうことがあります。
よりしっかりと固定できる、黒い無地のスリーピンなどで留めてあげることがおすすめです。

お葬式で避けたいNGな髪型

お葬式の場にふさわしくないとされている髪型について解説します。
場違いな印象を与えないためにも、下記の4つの髪型は避けましょう。

ボリュームのある派手な巻き髪

巻き髪は、カールが強すぎると華美な印象を与えるため、厳粛なお葬式では避けることが無難です。
日常ではおしゃれで素敵なヘアスタイルも、お葬式の場では派手に見えてしまい、故人を見送る立場である参列者が「着飾っている」と思われる可能性があります。
同じ理由から、葬儀に髪飾りは禁物です。どうしても使う場合は、シンプルで落ち着いたデザインのものを選びましょう

お団子など耳より上でまとめる髪型

お団子ヘアにする場合は、「耳より上は慶事、下は弔事」という言葉の通り、髪をまとめる位置は耳より下を意識してください。
耳より高い位置でまとめるヘアスタイルは、一般的に結婚式などのお祝いの席で用いられるものです。
お葬式に参列する髪型としてふさわしくないため、まとめる位置に気をつけましょう。

金髪など派手すぎるヘアカラー

地毛が明るい髪色の場合を除いて、金髪やブリーチをしたハイトーンカラーなどの明るすぎる髪色はお葬式には不向きなため、できる限り落ち着いた色に染め直すのが理想的です。
美容院に行く時間がない場合は、ヘアスプレーを使って髪色を変えることもできます。
ただし、急なお葬式で染め直しが難しい場合は、なるべく髪色を目立たせないよう後ろでひとつにまとめる、ヘアピンで固定するなどして、すっきりとしたヘアスタイルに整えましょう。
明るい髪色で美容院に行けない場合でも、できる限り落ち着いた印象かつ清潔感のある髪型に整えることが求められます。

装飾のあるアクセサリーをつけた髪型

お葬式は故人が主役であるため、参列者はシンプルな装いを心がける必要があります。
よって、シンプルに耳より下の後ろの位置で髪をまとめていたとしても、装飾がついたアクセサリーをつけることは控えましょう。
なお、お葬式の場面で許容されるヘアアクセサリーの種類について、詳しくは次の見出しで解説しています。

お葬式の髪型で使うヘアアクセサリー選び

長い髪をまとめる際にはヘアアクセサリーが必要ですが、お葬式の場合はその選び方も気をつける必要があります。
ここでは、葬儀で使用できるヘアアクセサリー・避けるべきヘアアクセサリーについて解説します。

OK例 NG例
・ヘアゴム
・ヘアピン
・ヘアネット など
※色はすべて黒で統一
・黒以外のヘアゴム、ヘアピン
・大きなリボンやスパンコールなど装飾を施したもの
・カチューシャ
・シュシュ
・バレッタ など

使用OKなヘアアクセサリー

黒色で髪をまとめるために最低限必要なシンプルなヘアアクセサリーは使用できます。
ヘアゴムやピンだけでまとめるのが難しい場合は、お団子にまとめる際に使うヘアネットの活用がおすすめです。
ただし、いずれのアイテムも目立ちにくい黒色を選び、シンプルで清潔感のあるスタイルに整えましょう。

使用NGなヘアアクセサリー

お葬式では、大きなリボンやスパンコール、スワロフスキーなど光沢のある素材を使用したヘアアクセサリーは「おしゃれ」と捉えられるためNGです。
カラーヘアゴムやヘアピン、カチューシャやシュシュ、バレッタなど普段のカジュアルスタイルで使うようなヘアアクセサリーも、お葬式の場にそぐわない印象を与えてしまいます。
近年は、お葬式の形式やご親族の考え方によって、「光沢のない黒色でシンプルなバレッタやシュシュなどは許容される」という意見もあります。
ヘアアクセサリーのOK・NGの判断はご遺族や参列者の考え方、地域の慣習によっても異なるため、基本的には使用を控えましょう。どうしても不安な場合はほかの参列者に相談してみるとよいでしょう。

お葬式の髪型についてよくある質問

葬儀で男性の髪形をセットするときに整髪料は使用してもよい?
適量であれば使用できます。無香料で光沢感が出ないものを選びましょう。
清潔感ある髪型に整えるために、整髪料を使うのは問題ありません。
ただし、ツヤツヤと光沢感が出たり、ベタついたりしないものを選ぶ必要があります。
また、香りつきのものはお葬式に参列する方に不快な印象を与える可能性があるため、無香料のものを選ぶことをおすすめします。
葬儀でツインテールや三つ編みはあり?
カジュアルな印象を与えるため、お葬式では不向きです。
ツインテールや三つ編みは、カジュアルな印象を持つ人が多く、厳粛な場であるお葬式では不向きです。
ただし、小さなお子さまの場合は、この限りではありません。
小さなお子さまがツインテールや三つ編みをする場合は、黒いヘアゴムや黒いヘアピンで留めるなどを心がけ、シンプルに見えるように整えましょう。
葬儀に参列する際の髪型で、最低限守るべきチェックポイントは?
派手な髪型や髪色でないか、清潔感があるかをチェックしてください。
お葬式は突然のタイミングで行われることがほとんどなので、準備に十分な時間が取れない場合があります。
そんなときには、派手な髪型・髪色になっていないか、乱れがなく清潔な印象に見えるか、という2点を最低限確認してください。
全体的に落ち着いた雰囲気にまとめ、華美な印象にならない配慮が大切です。
また、常日頃から、黒のヘアゴムやピンなどを常に用意しておくことをおすすめします。
急なお葬式のとき、美容院でカラーをできない場合はどうする?
ドラッグストアなどで購入できる、ヘアスプレーを活用しましょう。
お葬式は故人を偲ぶ場であり、金髪や明るい茶髪は華美な印象を与えるのでふさわしくありません。
また、喪服を着用しているため、髪色が明るすぎると不自然に目立ってしまいます。
美容院に行く時間がない場合は、ドラッグストアなどでヘアスプレーを購入し、一時的にでも黒色に戻しておきましょう。

お葬式にはシンプルで落ち着いた雰囲気の髪型を心がける

お葬式に参列する際は、男女問わず清潔感を第一にしつつ、華美な印象を周りに与えない落ち着いた雰囲気の髪型を心がけましょう。
男性の場合は整髪料の種類や香り、女性の場合はヘアアクセサリーの選択などに配慮するとより安心です。
準備にかける時間が限られている場合でも、本記事で紹介した最低限のマナーは遵守してください。
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