お葬式にふさわしいバッグの選び方は?マナーや弔事に必要な持ち物も解説

お葬式に参列する際は、喪服など服装だけでなく、持って行く「バッグ」にもマナーがあります。サイズや色、デザインなどお葬式にふさわしいバッグの特徴を心得ていないと、マナーに反する装いになってしまいます。どのようなバッグを選ぶべきかわからない方に向けて、お葬式用のバッグの選び方や購入方法、お葬式に必要な基本の持ち物について解説します。

お葬式に適したバッグの選び方のポイント5選

お葬式に参列する際に持って行くバッグは、サイズや色、素材など以下の4つのポイントを意識して選びましょう。

【サイズ】小ぶりで必需品が入る程度の大きさ

お葬式で使うバッグは、数珠、香典袋とそれを包む袱紗、ハンカチ、スマートフォンなど最低限の持ち物が入る小ぶりなサイズのハンドバッグを選びます。
大きすぎるバッグは葬儀会場で邪魔になるばかりでなく、見た目にも厳粛な場にそぐわない印象に与えてしまうためです。
また、大きなバッグは数珠や香典袋を探す際に時間がかかる場合もあります。
具体的には、A4サイズを超えるようなサイズのバッグは好ましくありません。
最低限の持ち物が入る小ぶりなサイズのハンドバッグであれば、喪服の装いとバランスが良く、必要なものもすぐに出し入れできます。

【色】装飾のない黒色のバッグ

お葬式では、光沢のない黒色のバッグを選ぶことが基本です。
黒色を選ぶべき理由は、黒が東洋でも西洋でも「喪に服する」という意味を持つ色であると考えられているためです。 よって、喪服やネクタイなどと同様に、漆黒に近い深い黒色のものを選びます。
一般的な黒色のバッグであっても、お葬式で使うフォーマル仕様のバッグと比べると黒色の濃さが異なります。そのため、婦人服店などでブラックフォーマル用として販売されているものを選ぶとよいでしょう。
ゴールドやシルバーの金具など華やかな装飾があるもの、ブランドロゴが目立つものは避けましょう。華やかでカジュアルな印象に見えるものは「着飾っている」という印象を与えるので、故人の死を悼み、静かにお別れをするお葬式にふさわしくありません。
金具部分がマットな質感の黒色のもの、装飾を最低限に抑えたシンプルなデザインのものを選びましょう。

【素材】布製のバッグ

お葬式で持つバッグは、布やナイロン素材などのものを選びます。
ただし、布製であっても光沢感のある生地のバッグは派手に見えるので、お葬式の場面にふさわしくありません。光沢のないマットな生地のバッグを選びましょう。
ワニ革やヘビ柄、オーストリッチ、牛革スエードなど見た目で動物革とわかる素材のバッグは、「殺生」を連想させるため葬儀では避けることが無難です。

【デザイン】シンプルな自立タイプのフォーマルバッグ

お葬式用のバッグは、装飾を最低限に抑えたシンプルで自立する箱型のフォーマルバッグがおすすめです。
箱型のデザインのハンドバッグは、きちんとした印象に見えるので、喪服のブラックフォーマルとバランスも合います。
自立するタイプはマチがしっかりと確保されており、中に入れたものを出し入れしやすい特徴があります。また、バッグを置く場面でも困りません。
カジュアルな印象に見えるトートバッグやショルダーバッグ、ビジネスバッグは避けましょう。

【荷物が多いとき】サブバッグがあると便利

お葬式に参列する際は、必需品が入る小ぶりなサイズのシンプルな黒色のバッグを持つことが基本です。
しかし、遠方から参列する場合や防寒・暑さ対策が必要な時期の場合は、荷物が多くなりやすく、小ぶりなバッグには入りきらないケースがあります。
メインのバッグに荷物が入りきらない場合は、サブバッグがあると便利です。
メインのバッグにはお葬式で使う必需品を入れ、サブバッグにはお葬式の時間以外で使うものなどを入れておきましょう。
サブバッグはお葬式の最中に持つことはほとんどないものの、メインのバッグと同じように黒色のシンプルなデザインのものを選びます。A4サイズを超えないくらいのトートバッグなどを選ぶと、かさばりやすい荷物も入れやすく使い勝手がよいです。

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お葬式にふさわしいバッグはどこで買える?

    お葬式用のバックを購入できるばしょ
  • 百貨店、大型スーツ専門店
  • フォーマルウェア専門店
  • 靴・バッグの専門店
  • 通信販売(オンラインショップ) など

お葬式に持参するバッグは、百貨店や大型スーツ専門店、フォーマルウェア専門店など、さまざまな場所で購入できます。
先に紹介した色や素材、デザインなど選び方のポイントに合うものであれば、どこで購入しても問題ありません。
最近では、インターネット通販でも手軽に購入でき、幅広い価格帯から選べます。
安価なものであっても、お葬式用として1つ準備をしておくと、突然の訃報にも慌てることなく対応できます。
自分で適したバッグを選ぶのが難しいと思うときは、専門の販売スタッフのいる店舗での購入がおすすめです。
プロの視点から、素材やデザインの選び方について的確なアドバイスを受けることができます。

【一覧】お葬式に必要な持ち物は?

バッグに入れる必需品 あると便利な持ち物 親族の弔問の場合
・数珠
・香典
・袱紗
【メインのバッグに入れるもの】
・ハンカチ
・財布
・携帯電話(スマートフォン)

 

【サブバッグ(持つ場合)に入れるもの】
・折りたたみの傘
・防寒具(ショールや手袋など)
・予備のストッキング
・扇子
・エプロン
・動きやすい着替え

数珠は、基本的に貸し借りができないもののため、忘れずに持っていきましょう。故人の宗教・宗派によってデザインや房の形状が異なります。
女性の場合は、男性より一回り小さい玉をつないだ数珠を選ぶのがおすすめです。
お葬式に参列する香典は、汚れたりシワになったりするのを防ぐために、袱紗に包んでバッグにしまっておきます。
袱紗の色には、弔事にふさわしい黒や紺、紫といった寒色系の暗い色のものを選びましょう。
加えて必需品以外のものとして、メインのバッグにはハンカチや財布など日常的にも使うものを入れておきましょう。
ハンカチは、白や黒などシンプルで落ち着いたデザインのものにしましょう。
折りたたみの傘や防寒具などはあると便利ですが、メインのバッグには入らない場合が多いため、サブバッグに入れることをおすすめします。
なお、女性の場合は、万が一に備えて予備のストッキングを用意しておくと安心です。

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男性のバッグはどういったものが適切?

紐男性は基本的にバッグを持たず、喪服のポケットに最小限の荷物を入れて参列します。
男性は女性に比べて荷物が少なめなので、香典や貴重品は喪服のポケットにしまい、バッグを持たずに葬儀へ参列することが多いようです。
財布やスマートフォンをポケットに入れたときに、不自然に膨らんで喪服が型崩れしてしまうのはNGです。
「絶対にバッグを持ってはいけない」ルールはないため、邪魔にならない小ぶりなサイズ感のセカンドバッグを選びましょう。
デザインについては、女性同様に深い黒色で、装飾のついた華美なものは避けます。

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結婚式で使用するバッグをお葬式でも兼用できる?

慶弔両用のものや「お葬式に適したバッグの選び方のポイント5選 」で紹介した特徴に当てはまるバッグであれば、お葬式で使用しても問題ありません。
「慶弔両用」として販売されているフォーマルバッグであれば、結婚式・お葬式の両方のシーンで活用できます。
「冠婚葬祭用のバッグを一つ持っておきたい」と考える場合は、漆黒に近い黒色、金具や装飾がないなどの点をよく確認したうえで購入しましょう。
なお、慶弔両用のバッグを結婚式や披露宴に持って行く場合、装いによっては地味に見えてしまう可能性もあります。
そのときは、コサージュやリボン、スカーフなどを巻いてアレンジすると使い勝手が広がります。

お葬式用のバッグがない場合は?

お葬式用のバッグがない場合は、レンタルサービスを利用するのも1つの方法です。
最近では、お葬式用のフォーマルバッグをはじめ喪服や靴、小物などをレンタルできるサービスが増えています。
レンタルする日数やアイテムにもよりますが、バッグのみであれば数千円程度で利用できるサービスが多くあります。
お葬式までに配送が間に合うかどうかを確認したうえで、レンタルサービスの利用を検討してみましょう。
また、万が一に備えて時間があるときにお葬式用のバッグを1つ購入しておくと安心です。
比較的安価に購入できるものでも、利用機会が少ないため痛むことなく、長期間にわたり使用できます。

サブバッグはどういった場面で必要?

小さなお子さまがいる場合や食事のお手伝いをする場合、冬に防寒具を持って行く場合など、荷物が多いときに使います。
お子さまを連れて葬儀に参列する場合や、親族としてお葬式のお手伝いをする場合などでは、どうしても荷物が増えてしまうことがあります。
サブバッグは、このように荷物が多くなってしまう場面で非常に便利です。
サブバッグは、メインのバッグと同じく黒色のシンプルなものを選びましょう。
ある程度荷物が入るように、A4サイズを超えないくらいのトートバッグが便利です。
数珠や香典袋、ハンカチなど葬儀で必ず使うものはメインの小ぶりなバッグへ、その他のものはサブバッグに入れると、持ち物の出し入れもスムーズにできます。

マナーを押さえてお葬式にふさわしいバッグを選びましょう

お葬式に持って行くバッグは、小ぶりで黒色、装飾を抑えたシンプルな布製のものがふさわしいです。
選び方のポイントを理解したうえでバッグを選び、マナーある装いで参列できるようにしましょう。
お葬式の事前準備やいざというときにどのくらいの費用が必要なのかを知りたい方は、「お葬式のむすびす」へご相談ください。
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