失敗しない葬儀社の選び方
葬儀社の信頼度を、簡単4ステップでチェックできます。
葬儀は、故人様との大切なお別れの儀式です。やり直しができないだけに、葬儀社を「安いから」「大手だから」「地元の会社だから」といった理由だけで選ぶと、後悔につながることがあります。こちらの選び方は、インターネットを通じて葬儀社を決められ、満足度の高いご葬儀をあげられた多くの方々へのアンケートを元に、その手順を検証・分析したものです。
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不安な点を伝えよう
数社に見積り付きの資料を請求する
まずはインターネットで比較して、数社をピックアップします。「葬儀をご希望になる地域」「式のイメージ」「予算は○円以内」など、おおよその希望や、不安に思われている点を事前に伝えておくと、比較しやすくなります。
Point
- サービス提供エリアが合致している。
- 葬儀費用を公表し、商品写真を掲載している。
- 会社紹介やサービス内容が明確で理解しやすい。
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明細入り見積書はOK
届いた見積書・資料をチェックする
最初の見積りをとにかく安くするために、内容や費用のあいまいな資料を送る葬儀社が問題になっています。下記のポイントで見分けましょう。
Point
- 分かりやすいパンフレット、会社紹介がある。
- 写真付きで商品を紹介している。
- ひとつのサービスだけでなく、選択肢を示している。
- 明細がはっきりした見積書がついている(会葬者の予測人数・祭壇・お棺の種類・料理・返礼品・お布施の額・数量などが明確)。
- 食事費用・返礼品まで含めた総額を提示している。
- セット内容と、追加項目の違いがはっきり説明されている。
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自社社員が対応か
葬儀社の信頼度をチェックし、2社にしぼる
いつ連絡をしても専門相談員が対応し、質問に的確に応えられる葬儀社を選ぶことが重要です。専門相談員の品質は電話・資料・メールの対応で見極めることができます。時間的・精神的負担を軽減するためにも、この段階で納得できる2社にしぼりましょう。
Point
- 資料に本社の住所・電話番号が明記されている。
- 資料や公式ホームページに、沿革・資本金・社員紹介などを公開している。
- 請求した資料は2日以内に届く。
- 夜間の問い合わせにも、的確なアドバイスや提案がある。
- ご葬儀後も役所手続き、相続相談などのサポートがある。
- 自社で運営している斎場がある。
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心を形にするのは「人」
対面相談で「人」をチェックする
心を形にするのが葬儀です。だからこそ、会社の代表としてお客様と直接お会いする担当者の人柄や対応力、細やかな心遣いが問われます。必ず「人」をチェックしてから、葬儀を任せる会社を決めましょう。
Point
- どんな質問にも、納得のいく説明や提案がある。
- 予算の少ない葬儀を希望しても、丁寧に対応する。
- 過去の実例を、写真や資料をもとに説明できる。
- その方への思い、ご家族の希望にじっくり耳を傾け、それに合った提案ができる。
- 急な依頼や変更にも迅速に対応する。
- 契約を急かすなど、強引な勧誘をしない。
大切な人の余命を医師から宣告されたときや、病院から危篤の連絡を受けたときに平静でいられる家族はいないでしょう。 こうした状況で葬儀の準備をしたり、葬儀社を探したり、葬儀社を比較検討すること自体、大切な人の死を見越しているようで、不謹慎だと思う家族も少なくないはずです。 しかし、万が一の時に慌てて葬儀社を決めて、あとで後悔した遺族も少なくありません。 多くの皆さんが葬儀について考えはじめた時期、自分に合った葬儀社の探し方、さらに葬儀社を選ぶときに知っておきたいポイントについてご紹介します。
葬儀において何を重視するかで「良い葬儀社」は変わってくる
葬儀社を選ぶ際には、複数の葬儀社に問い合わせをするのが基本ですが、葬儀において何を重視するかで、ご家族ごとに良い葬儀社も変わってきます。
1.サービス・対応
インターネットで葬儀社を探すとき、式場の施設や費用にばかり気を取られて見落としがちなのが、葬儀社のスタッフの対応です。
大切な人を送る一度きりの儀式を任せると同時に、家族や親族、故人と親しかった方々に直接応対する葬儀スタッフの能力と品位はとても重要です。
電話相談の対応は丁寧で明確か、事前相談の服装や話し方に問題ないかなど、葬儀社のサービスや対応を通して、良い葬儀社かどうかの判断できます。
別記事にて、事前相談でのポイントについてご紹介しています。併せてご覧ください。
2.価格
費用で葬儀社を絞り込む場合は、おおよその予算を決め、葬儀社比較サイトに記載されているプランの費用を見て、予算内に収まる葬儀社を候補としてピックアップしましょう。
葬儀社の料金プランに「追加料金不要」と掲載のある葬儀社があれば、事前の電話相談などで追加料金がかかる条件を必ず確認しましょう。
葬儀社に追加料金を確認する際のポイントは
- 自宅から遠く離れた病院や施設で亡くなったとき
- 斎場や火葬場の予約が取れず、葬儀まで日数がかかったとき
- 提携外の式場で葬儀を行ったとき
- 葬儀の当日になって参列者の人数が増えたとき
- 安置施設で故人に面会するとき
- 故人の体が痛んでいるとき
ホームページを見ただけでは分らないことがあります。「この場合、追加料金がかかるのだろうか?」と少しでも思ったら、必ず電話で確認しましょう。
別記事にて費用をなるべく抑えたご葬儀を行うポイントなどをご紹介しています。併せてご覧ください。
3.葬儀形式
葬儀には、さまざまな形式があります。
生前に葬儀社を決める場合は、「家族や親族、親しかった人たちだけで、ゆっくりお別れしたい」「会社へ貢献に対して役員や社員、取引先企業が一緒に悼み、お別れしたい」「残された家族に負担をかけたくない」など、本人の遺志や家族の要望にぴったり合う葬儀形式を、慌てずに決めることができます。
4.葬儀を行うエリアを決めておく
納得のいく葬儀をあげるためには、葬儀を行う地域についてあらかじめ考えておくことで、いざという時に慌てずに葬儀社を探すことができます。
葬儀社の規模によっては、お住まいの地域、葬儀を希望しているエリアに対応できない場合もあるので、必ず確認しましょう。
また、葬儀を行う斎場・葬儀場についても、自宅から近い、病院から近い、最寄り駅からのアクセスがいい、幹線道路沿いで広い駐車場がある、火葬場が併設されているなど、ある程度イメージしておくといいでしょう。
別記事にて斎場選びのポイントを詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
葬儀社を選ぶタイミング
大切な方が亡くなられた状況では、冷静に葬儀社を選ぶことは難しくなります。
何も準備がないまま、病院や知人から薦められるままに葬儀社を選んで、あとから後悔する方も少なくありません。
- 故人との最後の時間をゆっくり取れなかった
- 大切な方を亡くして一番悲しいはずの人が、一番忙しい
- 病院から薦められるままに葬儀社を選んで、あとから後悔した
そうならないように、お別れまでの時間を大切に過ごすためには、葬儀社を選ぶタイミングが重要です。
1.問い合わせはいつするのか?
首都圏の葬儀に関する情報を発信するエンディングデータバンクによると、故人の生前に葬儀社へ問い合わせをしている方が、全体の約7割を占めています。
かつては「亡くなる前からお葬式の話なんて縁起でもない」という声もありましたが、現在はそうした風潮も薄れ、生前問い合わせが定着してきています。
「故人の希望をかなえてあげたい」「葬儀にいくらかかるのか事前に知っておきたい」という家族が増えていることも、その一因でしょう。
2.生前に決めておくのがベスト
危篤を迎えてから葬儀社に相談した方の中には、「もっと早く相談していれば良かったと思います。母が治ると信じていた父に内緒で、葬儀の相談をするという後ろめたさがありました。けれど、間違っていたと後悔しています」というように振り返る方がいます。
こちらの方は、葬儀に関する資料を事前に取り寄せていましたが、葬儀の相談は資料を取り寄せてから1か月後、お母さまの容体が悪化してから行いました。
そのため、事前相談から逝去まで、わずか2日間しかなかったことで大変な負担を感じられたようです。
こうした悔いを残さないためにも、万が一の時に備えて生前から信頼できる葬儀社を決めておくことが大切になります。
生前に葬儀社を決めておくメリットとして、葬儀費用の割引やクレジット決済、分割払いの利用できるなど、各葬儀社がいろいろな特典を提供しています。
そして何よりも、「いざという時、電話一本ですべて任せられる安心感」が得られることは心強いのはないでしょうか。
3.逝去後に葬儀社を選ぶ場合
病院で亡くなった場合
生前に葬儀社を決めていなかった場合、大切な方が病院で逝去すると、ごく短時間で葬儀社を決めなければなりません。病院によっては、2時間程度で故人を安置場所に搬送することを求められるからです。病院によっては提携している葬儀社を薦めることがありますが、その葬儀社が提供する葬儀プランやサービスの内容を十分検討できず、葬儀を依頼することになりかねません。
自宅など病院以外で亡くなった場合
自宅で在宅療養していたときは、かかりつけの医師に連絡します。自宅で急に亡くなった場合は、ご遺体を動かしたりせず、すぐに警察に連絡します。警察から逝去の連絡があったときは、連絡のあった警察署に向かい、身元と本人確認をしてから、警察病院に故人を迎えに行く日時が伝えられます。
葬儀社はどうやって探す?
「葬儀のことが何もわからない」という方にとって、まったくゼロの状態で数多くの葬儀社の中から、信頼して葬儀を依頼できる葬儀社を見つけるのは難しいことです。
葬儀に関する情報を発信するエンディングデータバンクが調べた最近の傾向では、自宅の近くの葬儀社だけでなく、より広範囲から葬儀社を比較検討したいというニーズが高まっており、9割近い方がインターネットで葬儀社を検索しています。
インターネットで葬儀社を探すときは、複数の葬儀社の中から要望に合った葬儀社を絞り込める、「葬儀社比較サイト」を利用するのが便利です。
- 葬儀社ごとの特徴で比べられる
- 相見積りが取れる
- 費用で絞り込める
葬儀社比較サイトにはさまざまなメリットがあります。
葬儀社を決めるためにチェックすべきポイント
1.見積もりで葬儀プランや費用をチェック
葬儀社の葬儀プランの内容、葬儀の費用がいくらになるのか知るためには、複数の葬儀社に要望を伝えて、見積りを取り寄せることが一番の近道です。
葬儀社では、電話、オンライン、メール、対面など、いろいろな方法で見積もりや質問を受付けています。自分の希望に合った方法で連絡をするといいでしょう。
複数の葬儀社から見積りを取る理由は、葬儀社ごとに扱っているプランや、基本料金に含まれている項目が違うからです。葬儀社に見積もりを依頼する時は、同じ条件にすることが重要です。
料理や返礼品、葬儀を行う斎場・葬儀場や、火葬を行う火葬場の使用料が見積りに含まれているかどうかは、葬儀社によってまちまちです。
葬儀社の中には、「見た目の総額を安く思わせたい」という目的で、見積りに含まれている項目を少なくしている葬儀社もあります。
複数の葬儀社に見積りを依頼し、届いた見積りの内容が、考えている葬儀の内容と合っているかどうかを確認しましょう。
どこを比較すればいいのか分からない場合は、それぞれの葬儀社に問合せをすれば、他社との違いを説明してくれます。
この時、明確に説明ができない葬儀社、対応が悪い葬儀社などは、依頼先の候補から外しましょう。
2.事前相談でスタッフの対応をチェック
葬儀社に生前から葬儀についての相談をすることを事前相談と呼びます。
事前相談をすると「葬儀の契約を勧められた時に断れないのではないか」と心配される方がいらっしゃいます。
しかし、葬儀社側も複数の葬儀社を比較することを、当たり前と考えているので、「すべての葬儀社を比べてから決めます」とはっきり伝えれば、まったく問題ありません。
- 社員と対面相談
- 電話相談
- メールで相談
- オンライン相談
事前相談の方法には上記のように4つあり、「ちょっと聞きたいんだけど」といった疑問から、日中はビジネスで忙しくて、遅めの夜の時間しか空いていない場合など、いろいろな相談方法を利用して、葬儀に関するあらゆる疑問・質問、不安を解決することができます。
事前相談は、いつ連絡をしても専門相談員が対応し、質問に明確に答えられる葬儀社を選ぶことが大切です。
葬儀社と相談員のレベルは、電話、メール、送られてくる資料などから見極めることができます。
電話やメールでの相談には対応しているが、逝去の時まで社員と直接会って相談できない葬儀社には注意が必要です。
逝去まで葬儀社の社員と会って相談ができないと、葬儀の内容を決める重要な打ち合わせまで、どんな人が葬儀を担当するのか分かりません。
葬儀社を決める前に、時間と状況が許す限り、担当者の顔を見て相談できる対面相談で、社員の質をチェックしましょう。
葬儀社の代表としてお客様と接する担当者の人柄や対応力、細やかな心遣いは、その葬儀社のすべてが表れます。
お別れまでの時間を大切に過ごすためにも、葬儀社の事前相談は安心につながります。
葬儀社は5つのタイプに分けられる
葬儀社は、葬儀の準備から進行、作法の指導など、葬儀に関するあらゆる業務を請け負っています。
葬儀社には免許制度や国家資格はありませんが、以下の5つのタイプに分かれます。
- 葬儀専門会社
- 互助会(冠婚葬祭互助会)
- JA(農業協同組合)
- 生協(生活協同組合)
- その他
1.専門葬儀社
従来からある葬儀のみを事業としている会社です。
小規模で地元密着型の会社から、都道府県レベルでの対応力がある中規模企業、全国展開する上場企業までその規模はさまざまです。
当社は葬儀の事前相談から葬儀後のサポートに至るまで、自社スタッフですべて対応しています。
2.互助会(冠婚葬祭互助会)
加入者が毎月一定額の掛金を前払金として払い込むことにより、冠婚葬祭の儀式に対するサービスが受けられるというシステムです。
加入者が儀式に対して希望する規模・内容、地域の風習などを考慮して、契約金額やサービスの内容が異なる複数のコースを用意しています。
3.JA葬祭(農業協同組合)
JA(農業協同組合)が運営する葬祭事業は、地域のしきたりを重視し、近隣の方々、組の方々とともに葬儀を施主の意向に沿って執り行います。
葬祭事業に取り組むJAは全体の3分の1に達しているので、全国でJA組合員価格の葬儀サービスを利用できますが、地域によってサービス内容は異なります。
4.生協(生活協同組合)
生協/COOPの葬祭サービスは、生協の組合員を対象にしたもので、大きく分けて2種類の葬祭サービスを提供しています。
直営型は、生協が独自にセレモニーホールを建て、葬祭サービスを提供している形態です。
提携型は、生協が地域の葬儀社や互助会と提携して葬祭サービスを提供する形態です。
5.その他
ほかにも、生花祭壇などを提供している葬祭業関連業者が運営する葬儀社。
葬儀紹介会社や葬儀仲介会社といった、自社で受付けた葬儀の申し込みを提携先の葬儀社に仲介している業者が、独自運営している葬儀社など、さまざまな形態があります。
まとめ|生前問い合わせは全体の約7割
失敗しない葬儀社えらびのポイントについて、ご理解いただけたでしょうか。
お別れまでの時間を大切に過ごすためには、葬儀社を選ぶタイミングが重要。
万が一の時に備えて、生前から信頼できる葬儀社を決めておくことが大切。
生前に葬儀社を決めて「会員制度」に入会すると、割引などの特典が受けられる。
葬儀社によって、葬儀を考えているエリアに対応できない場合がある。
インターネットで葬儀社を探すときは「葬儀社比較サイト」が便利。
葬儀社を選ぶときは、複数の葬儀社に問い合わせをするのが基本。
葬儀において何を重視するかで、その人によって良い葬儀社は変わる。
電話や事前相談の対応から、葬儀社のサービスや品質が判断できる。
葬儀費用に「追加料金不要」と掲載のある場合は、必ず葬儀社に確認する。
複数の葬儀社から見積りを取る場合は、同じ条件にすることが重要。
見積書の比較の仕方が分からないときは、葬儀社に問合せて確認する。
質問に対して明確に答えられたい葬儀社、電話の対応が悪い葬儀社と契約しない。
電話やメールでの相談には応じるが、逝去の時まで社員と直接会って相談できない葬儀社は注意。
よくある質問
葬儀社を選ぶときに、大切なことは何ですか?
葬儀社を選ぶには、最初から1社に絞るのではなく、4社ほどに見積り付きの資料を請求し、信頼して依頼できる葬儀社かどうか判断されたほうがよろしいでしょう。ご葬儀を希望される地域、予算、宗教など式のスタイルを明確に伝えられると、比較しやすくなります。まずはコチラからご相談ください。
葬儀の知識がなく不安です。お葬式の準備はどうすればよいですか?
まずは、ご葬儀のおおよその規模(訃報を知らせるところ、ご葬儀に来てもらう人数)と、どこでご葬儀を行うかをお考えいただいたほうがよろしいでしょう。その際、喪主様や中心となる方をお決めいただくと、ご葬儀の準備もスムーズに進みます。 別記事「生前の葬儀の準備はどのようにするの?準備しておきたい3つのこと」にてご葬儀の準備について詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
事前相談や葬儀社をあらかじめ決めておくことは、不謹慎ではありませんか?
ご家族様が思い残すことなく、大切な方とのお別れの時を迎えられるために、最期のお時間を大切にお過ごしいただくために、事前相談でご葬儀の疑問や不安を解消され、信頼して依頼できる葬儀社を決められることをお勧めいたします。別記事「葬儀の相談|葬儀の相談窓口は?8割の人が利用する「事前相談」とは」にてご葬儀の準備について詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
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既に他の葬儀社で御遺体を搬送されたあとでもご依頼可能です。
大切な方との最期のお別れは、信頼できる葬儀社をお選びください。