輝きの中心
「いつも明るく笑顔で……とにかく輝いている人でした」
喪主を務める旦那様はご夫婦で行った旅行の数々や趣味のことを振り返りながら奥様のことをお話しくださいました。
保育士をされ、幼稚園の先生もされた故人様はお心の優しい素敵な女性。
お見合いで出会われ、旦那様が一目惚れ。
そして、1年の交際の後ご結婚。
お二人のお子様にも恵まれました。
ご主人も奥様もご家族で過ごす時間を大切にされ皆様で旅行に行かれたり、時にはご夫婦お二人で旅行を楽しまれたりすることも。
趣味はコーラスとトールペイントで、作品はご自宅に多数お飾りされていました。
お子様が大きくなると再び幼稚園の先生へ。
仕事をしながら趣味の時間も家族の時間も大切にされ、明るく笑顔を絶やさない、いつも輝いている奥様だったと教えてくださいました。

ご家族で手をかけて
故人様を中心に温かな日々を送られてきたご家族。
楽しくて、笑顔が溢れる毎日。
しかし9年ほど前、難病が発覚して以来闘い続ける日々を送られました。
「病気がなければ、今頃もっともっと旅行に行って、美味しいものを食べていたのに。」喪主様は涙を浮かべながら、故人様との日々を思い返されます。
そして、「今はお疲れ様でしたと伝えたい。」そう仰りました。
そのお気持ちを伝えるため、ご家族の手で作り上げましょうとお話しさせていただきました。
ご家族で作るご葬儀の一歩として、思い出写真をメインとしたメモリアルスクリーン祭壇を選ばれました。
お写真はご家族で1枚ずつお選びいただきました。
またご趣味で作り上げられたトールペイントの作品を、お飾りするためお持ちいただきました。

伝える空間作り
喪主様は大変な悲しみから、これまでの葬儀の暗いイメージは嫌だと思っておられたそう。
しかし、実際に式場を見て、ご長女は「嬉しい」と涙され、喪主様はご家族で過ごされたあの日々のことを思い出し、「すでにいい式になりそうな予感がします。」と明るく前向きなお気持ちになられたとお話ししてくださいました。
弊社が作るのではなく、ご家族の手で一枚一枚、故人様との思い出を振り返りながら写真をお選びいただき、出来上がったメモリアルスクリーンは式場をより一層華やかな空間に彩りました。
たくさんのお写真が結実し、ご家族自身の感動となり、故人様との輝かしい日々が思い起こされました。
さらに、趣味のトールペイントはクリスマスのものをお飾りし、どこを見ても、故人様との思い出溢れる空間となりました。
ご家族からの「お疲れ様でした」のお気持ちを、空間でもしっかりお伝えするお見送りとなります。

リングとなって
大きくお飾りをしたメモリアルスクリーン。
式場だけで終わらせてしまうのではなく、ご自宅にも是非!ということで、勝手ながらA3サイズでもご用意し、1つは故人様のお柩に。
もう1つは、ご自宅にお持ち帰りいただきます。
この空間を作ったのは
葬儀社ではなく、喪主様、ご家族様。
故人様と一緒に過ごした笑顔輝かしい日々、両手でも抱えきれないほどのかけがえのない思い出、それらが描いた空間です。
そこで、サプライズで弊社から2つのフラワーリングをご用意。
いつか再会したとき、このリングを交換できるように、「来世でもまた」というお言葉とともに喪主様と故人様の手から直接交換していただきました。
ご葬儀後はご自宅の祭壇にお飾りされているとのこと。
ご葬儀後喪主様より「自分の分は大切に残しておいて、自分の時に妻と同じように柩に入れてもらいます」とお言葉をいただきました。
また、必ず巡り会えることを願って。
フラワーリングの交換のご様子はインスタグラムで見ることが出来ます。
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