Funeral Episode

分け隔てない優しさ ご葬儀事例

  • ご葬儀の形式
    一日葬
  • 参列者数
    29名
  • 斎場
  • 式の費用
    100〜150万円
  • 宗教
    仏教
  • オプション
    • 花祭壇
    • メモリアルスクリーン祭壇
    • 思い出コーナー
    • 料理
    • メイク・湯かん
    • 骨壷
    • 棺
    • 返礼品

81歳で旅立たれた故人様は、出会った人すべてに分け隔てなく接する博愛の心の持ち主でした。
その優しさは人間だけでなく、ご自宅で飼われている2匹のワンちゃんや畑で育てている露地野菜にも惜しみなく注がれていました。
ご長男様にお父様の思い出を伺うと、「仕事を終えてお酒を飲みながら、犬を可愛がっている父の姿が思い浮かびます」とお話しくださいました。
晩年、ご闘病生活でお酒を召し上げれなくなってしまったお父様へ、好きなお酒を飲ませてあげたかったとおっしゃいました。

他人のために労を厭わず

故人様は郷里の青森県から集団就職で関東へ出られました。
漬物屋さんや工業系のお仕事を苦労しながら続けられたそうです。
若くして親元を離れて人一倍苦労されたこともあり、誰かが困っていたら助けずにはいられないご気質で、ご家族や知人だけでなく出会った人すべてに優しく接するお人柄でした。
農村のご出身ということもあり、家庭菜園をご趣味にされていましたが、本格的に打ち込まれ、農家レベルのビニールハウスを組んだり、収穫した野菜を近隣の人たちに安価でお分けしていたそうです。
しかし、食べたいという人がいると儲けも考えずに販売してしまうので、売れば売るだけ金銭的に赤字になるのですが、故人様はたとえ自分が困っても他人のために労を厭わず野菜づくりをお続けになりました。

愛情を注いだものに囲まれて

故人様はご自宅で愛犬を2匹飼われていますが、これまで何匹ものワンちゃんを貰い受けて愛情を注がれてきたそうです。
お式の祭壇は左右にメモリアルスクリーンを展開。
右側は故人様に寄り添うようにポージングする愛犬。左側には愛情いっぱいに育てたお庭の草花のお写真を配しました。
メモリアルスクリーンをご覧になられたご家族は感動されたご様子で、「ワンちゃんの目線がまるでお父さんを見守っているように感じる」とお喜びいただきました。
お別れの時間は、まずご家族と故人様だけでゆっくりお過ごしいただいた後、皆様で思い出コーナーにお飾りしたお洋服、愛犬の写真、将棋や麻雀のカードゲーム、故人様の弟様が育てた立派なお野菜、天国でも趣味の家庭菜園を楽しめるようにお庭の土と野菜の種をお手向けいただきました。献杯は故人様がお好きだった日本酒とビールで行いました。

情けは人の為ならず

最後のお別れでは、喪主の奥様をはじめ3人のご兄弟様、お孫様方、ご親族の皆様一人ひとりから故人様への想いをお伝えいただきました。
奥様とご長女様は涙ながらに、ご長男様、ご次男様、お孫様方は静かに想いをお伝えになりました。
故人様のご兄弟様やご親族の皆様は、思い出話に笑いも織り交ぜつつ最後のお言葉をかけられました。
困っている人に分け隔てなく接してこられた故人様。
誰に対しても穏やかで優しいお人柄を偲ぶように、沢山のお花に囲まれた和やかな雰囲気のお見送りとなりました。

内容とお写真は、ご家族・会社様のご了承を得て掲載させていただいております。

この事例の担当エンディングプランナー

酒井 彰尭

奥様やご長女様から、お式前の納棺師のメイクによって故人様が安らかな表情になられたことを、「お願いできて本当によかった」と仰っていただけました。
お式の終了後、故人様の弟様から「いろんな葬式に立ち会ってきたけど、こんなに形式張らずに心がこもった葬式は初めてだった」、故人様の妹様も「こんな濃密で温かいお葬式は生まれて初めてでした」とお話しくださいました。
ご葬儀の感想をご長女様に伺うと、「美味しいお酒を飲んで旅立たせてあげることができて良かったです」「お打ち合わせやお葬式の司会進行など、一切の不便を感じることがないように丁寧にご案内いただけました。皆様に宜しくお伝えください」とのお言葉を頂戴いたしました。

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